- 名称
- 五月十六日 土水性の人うけに入る
- 作者
- 歌川 貞房
- 制作年代
- 天保14年~弘化4年(1843-1847)
- 寸法
- 備考
- 資料番号
- E-170
江戸末期には、幸運の時期とされる有卦(うけ)に入る年に、福や富と音が通じる「ふ」から始まるものを描いた、有卦絵を贈る風習が流行した。本作はその一図で、棚に置かれた鉢植えが、上段「フクジュソウ、フタバアオイ」、中段「フヨウ、フジバカマ、フユボタン」、下に「フキ、フトイ」と、「ふ」尽くしの植物となっている。また、女性が竹筒に蓮口を付けた当時の如雨露(じょうろ)を使っている。